阪神淡路大震災 20 周年事業

加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2015

森口ゆたか 光のインスタレーション「光の刻」 作家トーク


日時:1月10日(土)17:30~
会場:ワークショップスペース1(2F)

※作品展示ワークショップスペース2 (2F)

聞き手:島田誠

すべての人が生まれてきた瞬間、光に包まれてある、という豊かなメッセージをその簡素な作品は抱えていました。これは、いのちの誕生に寄せる祝福の気持ちをまっすぐに表し得た作品で、暗闇から浮かび上がり、つむがれてゆくいのちのリレーのありようが心を打ちました。ときに生命が尊ばれない現代社会にあって、今を生きる人たちに、自らのいのちが光を浴びた瞬間を思い起こさせるもので、ひいては、他の命も慈しむという作品でした。なんと重く、深遠なテーマを扱ったのでしょう。そして、なんと肯定的で、前向きなエネルギーに満ちた作品だったことでしょう。(2011年4月に徳島県立近代美術館で開催された特別展「森口ゆたかーあなたの心に手をさしのべてー」の解説から引用させていただきました)
このインスタレーションを是非、東北の被災された皆様に見ていただきたいと願ってきましたが実現の機会を持てませんでした。今回、このプロジェクトで発表できることをうれしく思います。(島田誠) 

森口 ゆたか
美術家、NPO法人アーツプロジェクト理事長、京都造形芸術大学客員教授。1980年代半ばより関西を中心とする各地の画廊や美術館で作品を発表する。2011年には徳島県立近代美術館にて個展「森口ゆたか あなたの心に手をさしのべて」が開催された。美術家としての活動の一方で、1998年にイギリスで出会ったホスピタルアートを日本に紹介し、NPO法人を立ち上げ、メンバーと共にこれまでに数十カ所の病院を手がける。また大学でも「芸術と社会」の観点からホスピタルアートの授業に取り組む。