阪神淡路大震災 20 周年事業

加川広重 巨大絵画が繋ぐ東北と神戸 2015

「世界初演曲による献奏」

日時:1月16日(金)18:00〜
会場:KIITOホール(1F)

加川広重「フクシマ」のあるKIITOの空間、阪神淡路大震災からの20年、東北大震災からの4年。
5人の作曲家がこの場のために捧げる初演曲を含むプログラムを4つのステージで被災されたみなさま、いまなお困難を抱えるみなさまへの祈りをこめて献奏します。           

河合拓始作曲
ピアノ/河合拓始
早坂文雄/室内のためのピアノ小品集(1941) より
藤枝守/レクィエム・フラグメントゥム/(1988) より
河合拓始/イなりうたによる献奏曲(仮題)/(2015 初演)

髙橋侑子作曲
ソプラノ/松岡万希 ピアノ/髙橋侑子
髙橋侑子/和合亮一(福島在住の詩人)の詩による歌曲(世界初演曲含む)

脇山幹士作曲
フルート/吉岡美恵子 ピアノ/脇山幹士
 中川いづみ/ソプラノフルートとピアノのための「対話」より Ⅰ.翁との対話
 福島和夫/独奏フルートのための<冥>
 脇山幹士/ A Musical Triptych for Resilience for Flute and Piano
 --- dedicated to the victims and survivors of the Great East Japan Earthquake on the occasion of the 20th anniversary of the Great Hanshin Earthquake (世界初演)
 
江藤誠仁右衛門、イトウユミ作曲
ヴァイオリン/マウロ・イウラート ピアノ/伊藤ルミ
 J・ベンダ /グラーベ
 イトウ ユミ/ 「東北三県に寄せて〜3つの民謡より」新作初演
 江藤 誠仁右衛門 / ヴァイオリンとピアノのための「種は眠る」新作初演

河合 拓始
ピアニスト、作曲家、即興演奏家    
1963年神戸市生まれ。1991年東京芸術大学大学院修士課程(音楽学専攻)修了。ピアニストとして現代音楽コンサートと即興演奏ライブをメインに、トイピアノや鍵盤ハーモニカでの演奏会、朗読や舞踊との共演、自作やポピュラー系楽曲の演奏、パフォーマンスやことば表現など活動は多岐に渡る。CDも多数あり、近作にトイピアノによる「マ・メール・ロワ」、図形楽譜を演奏した「一柳慧ピアノ音楽」など。2008年・2012年欧州演奏旅行。2011年ニューヨークでトイピアノ・フェスティバルに招聘参加。東京で二十数年活動後、2012年1月から福岡県糸島市在住。2014年秋の糸島国際芸術祭では、公募の参加者と「イなり合唱団」を組織して地域の歴史や信仰につながる表現を発表し、新境地を開いている。http://www.sepia.dti.ne.jp/kawai/

髙橋 侑子
宮城県出身。京都市立芸術大学音楽学部作曲専攻卒業。東日本大震災後「邂逅Ⅲ(詩:和合亮一)」を作曲。松岡万希によって全国各地で演奏されている。現在、作曲活動のほかアレンジャー、ピアニストとして活動し、地元紙にてエッセーなども執筆。日本作曲家協議会会員。

松岡 万希
神戸市出身のソプラノ歌手。兵庫県立西宮高等学校、京都市立芸術大学、東京藝術大学大学院修士課程オペラ専攻を修了。「第53回全国学生音楽コンクール」
「第2回東京音楽コンクール」「第9回コンセールマロニエ21」「第28回飯塚新人音楽コンクール」にて総合第1位優勝と、その歌唱は高く評価され続けている。東京二期会会員。

脇山 幹士 
大阪音楽大学大学院修士課程修了。数々の演奏会にて作品を発表すると同時に、アンサンブルピアニストとして内外の舞台に立つ。萩原朔太郎の詩(英訳)に作曲した朗読とピアノのための「3つの詩的夜想曲」はオランダ、米国でも好評を博し、メゾ・ソプラノ、フルート、チェロとピアノのための「春宵」は各誌にて高く評価される。NHK「名曲リサイタル」に自作曲、2台のピアノのための「ファンシー」を含むプログラムで出演する。2013年、東北の被災者による短歌(英訳)9首に作曲した「Shrouded Blossoms―けぶるがに咲く花」を米国での東日本大震災追悼イヴェント≪Voices from Japan≫にて初演し、2014年には神戸、ローマの2都市で再演する。また最近は古楽器のための作品も手がける。現在、大阪音楽大学、同志社女子大学、梅花女子大学各講師、日本作曲家協議会及び日本演奏連盟各会員。

吉岡 美恵子 
神戸生まれ。神戸大学教育学部卒業。同大学院修了。故J.P.ランパル、M.ラリュー、A.アドリアン、故C.ラルデなど海外の著名なフルーティスト達と共演。中でも2004年のM.ラリューとのデュオリサイタルは、息の合った演奏で聴衆を魅了した。全曲協奏曲によるリサイタルや、自ら編曲した曲で構成するなど意欲的なプログラムのリサイタルを数多く開催する一方、大阪フィルハーモーニー管弦楽団を始め多くのオーケストラとの共演や、様々な室内楽コンサートに出演するなど、関西を本拠に活動を展開していている。バロックからポップス、ジャズまで幅広いレパートリーを持ち、「おしゃべりコンサート」「レクチャーコンサート」など、フルートファン・音楽ファンを増やすための活動を続けてきている。また、海外での演奏も多い。相愛大学音楽学部講師、日本フルート協会常任理事、神戸音楽家協会会員。

江藤 誠仁右衛門
神戸に生まれる、神戸に在住。池内友次郎、矢代秋雄、永富正之の各氏に師事する。東京藝術大学 作曲学科卒。弦楽オーケストラの為に「Isis」、弦楽四重奏「EE」、与謝野晶子(十種短歌)による楽曲「夜明けの歌」等、室内楽的作品が多数、好評再演されている。2006年よりIstの音楽グループを主宰。そのグループによる「美しき響き」シリーズ第7回(2013.3.21)でSop.Bar.Pf.Vn.の為の「種は眠る」を発表。今回のために新たにVIOLINとPIANOの為の「種は眠る」を作曲、初演となる。

イトウユミ 
ピアノを伊藤ルミ氏、作曲を江藤誠仁右衛門氏に師事。2008年にピアニストとしてデビューし、毎年リサイタルを開催。作曲では、「劇団どろ」の劇音楽を多数制作。また、委嘱を受け「かもめ~ヴァイオリンとピアノの為に」「日本の歌によるコラージュ」などの作品を、伊藤ルミ氏(Pf)とフランティシェック・ノボトニー氏(Vn)、ミハル・カニュカ氏(Vc)、マウロ・イウラート氏(Vn)のデュオの為に作曲。(社)日本演奏連盟、神戸音楽家協会各会員。

Mauro Iurato (マウロ・イウラート)
G・ベルディ国立音楽院を最優秀成績で卒業後、1998年ウィーン国立音楽大学に入学。M・フリッシェンシュラーガー教授のもとで研鑽を積み、数々の国立及び国際コンクールで優勝。ウィーン大学より派遣教授として2003年に来日後、徳島文理大学音楽部准教授、アンサンブル神戸首席コンサートマスター、また大阪フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、兵庫芸術文化センターオーケストラなどに客員コンサートマスターとしてゲスト出演。使用楽器は1690年ジョッフレード・カッパ作の「コッラ・デッラ・キエーザ」。

伊藤 ルミ 
幼少より故東貞一氏に師事し、18歳でデビューする。以来ソリストとして数多くのリサイタルやオーケストラとの共演、また室内楽奏者として内外で活動。現在、江藤誠仁右衛門氏に作曲・ソルフェージュを師事。リッツ・ミュージックを主宰。1991年:神戸市文化奨励賞、1995年:兵庫県芸術文化奨励賞、2002年:ロドニー賞などを受賞。(公財)神戸文化支援基金理事。http://www.rumi-itoh-pianism.com